かつて多くの同窓生が、あるいは家庭の事情で弁当が持参できずに、あるいは若い胃袋の旺盛な消化能力の故の「早弁」後の第三食のため、あるいは同じ釜の飯を食いながらの語らいの場として、大いに活用した「学食」が今はない。平成21年、学食運営会社が諸般の事情で撤退し、爾来、厨房を備えた研修会館一階は、その本来の機能と姿を失っているという。
文武両道を標榜してやまない当校では 、部活加入率は年によって100%を超えることもある。その多忙な学校生活を乗り切るための食事環境があまりに貧弱である。弁当持参者は増えたが、共稼ぎが普通になっている今日では、弁当作りは保護者の負担がとても大きい。

 

学校の全面的な協力を得て、生徒と保護者、教職員を対象にアンケート調査を実施。その結果1,166名の回答を得たが、約8割にあたる921名が学食の復活を強く望んでいることが分かった。これは当委員会の予測とほぼ一致している。

食堂運用の主体論や方法論、厨房・食堂の整備、衛生管理、メニューの検討、わずか40分間の昼休みでの食事時間の確保など、課題は多岐に亘るが、従来の特定業者への一括委託のような通り一遍の学食運営ではなく、今日の秋田高校に相応しい、末永く続く運営方法をとりたいと考えている。具体化に向けて同窓生諸氏の絶大なるご支援をお願いしたい。

学食の運営再開に向けたアンケート調査

平成29年7月、秋田高校の学生食堂の運営再開に向け、生徒と教職員の昼食のとり方、また、保護者も含め学食への希望を把握するためにアンケート調査を実施しました。